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三好市ガストロノミープロジェクト

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2023.12.11

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【第1回まちなかグループ試食・検討会】ガストロノミープロジェクト最終年度がスタート、テーマは「三好市の食材を使用した商品開発」

3カ年にわたる三好市のプロジェクト、新たな食の魅力創出や食を通じた観光誘客を目指す「三好市ガストロノミープロジェクト」。11月28日、「まちなかグループ」の第1回試食・検討会が開かれ、最終年度の活動がスタートしました。

昨年、一昨年と「欧米豪から食を目的に4、5日滞在してもらえる場所 三好市」を目標に、地域の食材を活かしたメニュー、レシピ開発を中心に進んできた本プロジェクト。今年度、まちなかグループでは商品開発をおこないます。昨年度に続き、京都の老舗料亭「菊乃井」常務取締役の堀知佐子さんがメンターを務め、大手コンビニチェーンの商品を多数プロデュースしている実績や経験から、まちなかグループの商品開発をサポートします。

 

三好発の商品を全国区に

 

8月に開催されたミーティングでは、ジビエハンバーグのギフトセットや鮎コロッケの冷凍食品、すだちや酒粕のドレッシングなど、さまざまな商品案が出ましたが、OEM先や取り扱い方法等を考慮し、昨年度試作した酒粕アイスの商品化で方針が固まりました。

使用する酒粕は、創業100年を超える地元の老舗酒蔵「三芳菊酒造」から。アイスの製造は、祖谷地区にあるジビエ専用食肉処理加工施設「祖谷の地美栄」のジビエソーセージやパストラミを製造する、株式会社マイスター社(徳島県吉野川市)に委託。三好市から生まれたアイスを全国区にすることを最終目標に、複数種類のフレーバーを開発します。

 

ともに考え、ともにつくる

 

迎えた第1回の試食・検討会では、試作したプレーン、チョコチップ、ラムレーズン、かぶせ茶、みつまた炭の5種類の酒粕アイスを全員で試食。アンケートの結果、チョコチップとラムレーズンが酒粕の味わいや風味にマッチするとの声が多く、開発するフレーバーは、プレーンを含んだ3種類に決定しました。

その後、参加メンバーでアイデア出しや商品の企画設計がおこなわれました。

キャッチコピーは、「地球にも体にも優しい、プチ贅沢なサステナブルスイーツ」。

酒粕は、たんぱく質や食物繊維、アミノ酸、ビタミンB群など、健康に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。しかし、年間約1,800トンが産業廃棄物として排出されているのが現状。そんな酒粕を活用することで、酒どころである三好市をPRすると同時に、SDGsにも貢献するという商品コンセプトが策定されました。

美容に対する意識や関心の高い大人女子をターゲットに、一日の終わりや心身をオフにするシーンで楽しんでもらうことを想定した商品となります。また、会では、「デザインはつくった人たちの想いが反映されるようでありたい」という堀さんからのアドバイスもあり、全員で商品名とデザイン案を検討し、ホテル旅館や道の駅での土産販売、市内飲食店での取り扱いなどの販路イメージについても話し合われました。

 

試作した5種類の酒粕アイス

 

まちなかメンバーで意見交換

 

 

 

 

 

次回は再調整と詳細設計

 

年明けに開催される第2回試食・検討会では、OEM先からの試作品をもとに意見交換し、必要に応じてレシピをブラッシュアップ。デザインラフをベースに、カップに貼るシールや説明POPについても検討・決定する予定です。また、商品設計をさらに明確にするため、原価や販売価格、売上、利益等の目標を数値化。製造量や管理者等を確立した後、商品は2024年2月中旬頃の完成が予定されています。

その後、まちなかグループ各店でのモニタリング販売や2月下旬~3月上旬に開催が予定されている三好市フェアを経て、年度内での販売開始を目指します。

「小売、物販はメニュー開発とは違う切り口で設計しなければならない。誰が、どんなシーンで、どう楽しむのかを考えることが重要」と話す堀さん。ヒット商品開発のため、メンターとまちなかグループ一丸となって取り組んでいきます。

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