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三好市ガストロノミープロジェクト

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2024.02.03

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【第2回まちなかグループ試食・検討会】全員参加型の商品設計、ヒット商品を生み出すために

3カ年にわたる三好市のプロジェクト、新たな食の魅力創出や食を通じた観光誘客を目指す「三好市ガストロノミープロジェクト」。1月23日、市内飲食店を中心に構成される「まちなかグループ」の第2回試食・検討会が開催されました。前回と同じく、会場となったのは、「カフェ&カルチャー クレヨン」(三野町)の系列店、「cafe culcul」(東みよし町足代)。本プロジェクトのメンターを務める堀知佐子さん指導のもと、商品化を目指している酒粕アイスの試食と商品設計ミーティングをおこないました。当日は、「イタリアンバール イスバ」(井川町)、「酒と串焼 home」(池田町)、「お食事処 山あい」(池田町)、「三芳菊酒造」(池田町)が参加。また、もう一方のワーキンググループである「大歩危・祖谷いってみる会」から「和の宿 ホテル祖谷温泉」(池田町)の山下料理長も参加しました。

 

軸はぶらさず、発信したいことを大切に

 

第1回の試食・検討会では、開発するフレーバーをはじめ、商品名やコンセプト、デザイン案などを検討しました。その後、製造委託先へレシピを持ち込み、年明けに最初の試作品が完成。今回、まずは試作品を全員で試食しました。「色々な意見はありますが、まちなかグループで発信したいことが一番大事。売れるためにはどうすればいいのか、もっとできることは何か、みんなで考えましょう」と語るメンターの堀さんが進行役を務め、商品像について全員でディスカッション。立ち返った原点は、共通して売れるもの、食を通して三好市を訪れてもらう、三好の食材を使うこと、簡便性が高いこと、といった4つの要素。これらを軸に、改めてメンバー間の認識を合わせ、商品開発の方向性を定めました。

 

「酒粕アイス 試作」

プレーン

 

レーズンとチョコチップ

 

 

 

酒粕アイスの価値づくり

 

今回の試作品で見えた主な課題は、口当たり、アルコール度数、容量の3点。手づくりで試作したアイスに比べ、酒粕の固形分が多く、日本酒特有の風味も強く感じられました。前回と大きく異なる点は、手づくりと工業的な製造方法で工程が違うこと、別の酒粕を使ったこと。昨年11月の試作では、半年ほど寝かせた酒粕を使いましたが、今回は新酒からとれたフレッシュな酒粕で固形分が多く、アルコール度数も高め。一般的に、小売市場に流通させる際は同じ味を提供できることが重要なポイントでもあり、安定性の低さを良しとするかどうか。全員で議論した結果、デメリットを逆手にとり、まちなかグループではロットごとに風味が変化することを価値と捉えました。使用する酒粕でさまざまな表情を見せるアイスは、希少性があり、地域性が高く、ローカルだからできる商品づくり。それが三好市で生まれる酒粕アイスの価値となります。また、味だけではなく、デザインもロットごとに変えるというアイデアもメンバーから提案されました。容量に関しては、現在主流となっているサイズに合わせ、120mlから90mlに変更することとなりました。

 

地域発のヒット商品をめざして

 

大歩危・祖谷いってみる会に続き、まちなかグループの試食・検討会も今回で閉幕。3年間メンターを務めてきた堀さんは、「いいものづくりは、考える力が必要。色々な意見をもらいながら、ぜひ商品化に向けて頑張って欲しいです」と、メンバーにエールを送りました。今後は、製造工程を見直し、再試作をおこなったのち、グループ内の店舗でモニタリング販売。来年度から本格的な販売に移ります。地域発のヒット商品を目指して、まずは2月末の三好市フェアでのお披露目を目標に、引き続き商品開発を進めていきます。

 

堀先生とまちなかグループのメンバー

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