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2022.12.06
四国を西から東へと流れる吉野川は、延長194kmにも及ぶ一級河川だ。その雄大な流れに魅了される人も多く、ウォーターアクティビティが楽しめる世界有数のスポットとしても高い人気を誇る。
そんな吉野川が流れる徳島県三好市だが、実際に訪ねてみると魅力的なコンテンツが豊富に詰まっていたのだ。
ここでは、自然の中で体感するサウナをはじめ、美人の湯とも評される秘湯や、新たな挑戦を続ける酒蔵など、三好市でおすすめのレジャースポットを紹介する。
【前回までの記事はこちら】
>>三好市のレジャーは水上アクティビティだけじゃない!サウナ・温泉・地酒もおすすめ part1
>>三好市のレジャーは水上アクティビティだけじゃない!サウナ・温泉・地酒もおすすめ part2
谷のサウナを満喫していると、植本さんが「実は、祖谷(いや)に新しいサウナができたんです」と教えてくれたので向かってみることに。
徳島県三好市にある祖谷は、日本三大秘境の一つ。大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)の渓谷美や、かずら橋という歴史的な遺構もある。
到着してみて驚いた。ここはシモノロ・パーマネントと同様に廃校をリノベーションした施設なのだ。
実はオープン当初、植本さんの事務所「ハレとケデザイン舎」が入居し、ほかにホステルやカフェも営業しているのだが、2022年10月に新たにサウナ小屋を建てたという。
校舎やサウナは周辺の景観に溶け込み、洒落た印象を受けつつも、郷愁を刺激する穏やかな場所。
このまま景色を楽しむのも旅の一興だが、やはりサウナ好きとしては整いたい!という衝動に駆られた。
いざ、サウナのある部屋へと足を踏み入れると、床よりも低い位置にサウナストーブが設置され、ここでも側には薬草が入った桶の存在が。
「なるほど、セルフロウリュできるのか」と調子に乗って水をかけていると、たちまち室内が蒸気で満たされていく……。
本日3回目のサウナながら気持ち良く汗をかいたら、いよいよお楽しみの水風呂へ。「ここでも川に入るんだろう」と外に出てみたら、なんと湧水を溜めた浴槽が設られている。
入水の際、思わず「くぅ〜っ」と声に出してしまったが、温から冷への温度変化が心地良い。さらに水風呂からの眺めもまた格別だ。大自然のパノラマが目の前に広がり、開放感もひとしおだ。
前述の通り、ハレとケデザインにはホステルとカフェが併設されている。三好市や祖谷観光の拠点に、あるいは近くを通った際に立ち寄ってみるのも良いだろう。
カフェの手作りピザも絶品だが、最高級と名高く希少なゲイシャコーヒーとカヌレをおすすめしたい。
カヌレの優しい甘みと、ゲイシャコーヒーのフレッシュな酸味が上品にマッチし、優雅なコーヒーブレイクが楽しめる。
【詳細情報】
ハレとケデザイン
住所:徳島県三好市池田町大利オオニシ15 旧出合小学校
TEL:0883-75-2208
料金:オープン前につき未定
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次回part4では、三好市の隣接する町にあるサウナや、国内外から湯治客が訪れる温泉をご紹介しよう。
>>三好市のレジャーは水上アクティビティだけじゃない!サウナ・温泉・地酒もおすすめ part4
編集:男の隠れ家デジタル 文:菅堅太 撮影:井野友樹