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2025.06.23

ラフティングの聖地・大歩危小歩危で挑戦する大人の水遊び ~世界大会も開催された聖地で味わう本格アドベンチャー~

秘境の町三好市を訪れるのも都市部から離れる非日常ですが、さらに普段の生活とは全く違う冒険ができるラフティングに挑戦してみませんか?

今回は吉野川でのラフティング体験をレポートします。

吉野川が「ラフティングの聖地」と呼ばれるワケ


三好市を流れる吉野川は日本三大暴れ川の1つに挙げられ、利根川(坂東太郎)・筑後川(筑紫次郎)と並び四国三郎とも呼ばれてきました。
暴れ川とは、洪水や水害が多い河川のこと。現在では治水が進み、深刻な水害はあまり起こっていません。

吉野川の中流域にある大歩危・小歩危峡は、その暴れ川の息吹と大地の隆起により生まれた激流が日本最大級と称され、ラフティング愛好家たちから愛されています。
2017年には世界大会が開催され、激流と共に渓谷の美しさと吉野川の神秘的なエメラルドグリーンで世界中のラフティング選手を惹きつけました。

大歩危・小歩危峡の魅力の虜になり他県から移住してきたラフティング関係者も多く、日本で最初に商業ラフティングツアーが営業を始めたのは、ここ吉野川だそうです!

吉野川ラフティングの拠点「RiverStation West-West」


三好市の中心部から車で約30分、大歩危・祖谷の玄関口にRiverStation West-Westはあります。
観光拠点施設として広い駐車場と二輪専用の駐輪場があり、飲食店やコンビニ、お土産店とアウトドアショップのモンベルが営業しています。
三好市祖谷地方の郷土料理である祖谷そばを提供している「もみじ亭」は、築200年以上の趣深い古民家を移築したお店で、深い郷土愛を感じることができます。

RiverStation West West


今回お世話になる四国ライオンアドベンチャーは、有料ゲートをくぐったすぐそばにあります。
創立30年以上になるアウトドア会社で、長野県や北海道など日本各地に拠点があり、全国各地から集まったラフティング好きなガイドが冒険の手ほどきをしてくれます。

最近、特にコロナ禍以降は関西圏からの修学旅行の行程にラフティングが組み込まれる事が増えたそうで、たくさん机と椅子が並べられていました。
修学旅行生はツアー後に、お昼ご飯も食べられるそうです。

いよいよラフティングスタート!


「体験同意書」を読み確認してサインをすると、スタッフさんがウエットスーツとリバーシューズを見立てて渡してくれ、更衣室で自分が用意した水着の上からウエットスーツを着込みます。少しきつめに着用するのが良いそうです。

気候によっては、ウエットスーツの上にスプレージャケットも貸し出してくれます。

更衣室は広く、奥には鏡付きの洗面台があるのでツアー後に身だしなみを整えるのにも適しています。
シャワーブースも備え付けられており、ツアー後に冷えた身体を温めたり、汗を流したりできます。

ウエットスーツに着替えたら、ヘルメットとライフジャケットも大体のサイズを見立てて渡してくれ、きっちりと締めます。
こちらも少しきつめが良いと言われますが、安全のためですね!

眼鏡をかけている人は、落としやすいので眼鏡バンドがあると良いです(貸し出し有り)。
コンタクトを着用している人は、念の為に替えのコンタクトの用意をしましょう。
貴重品は、リターン式コインロッカーに預けることが出来ます。

水に濡れますし、アクティブに楽しみたいなら女性はお化粧よりも日焼け止めが良いでしょう。ウォータープルーフのものが良いですね。
日焼けは体力を消耗するので、男性にも日焼け止めをお勧めします。

準備ができたら、河岸へ歩いて向かいます。
展望台で記念写真をパシャリ!これからの冒険への期待で、自然と笑顔になります。

この日は好天で、数日前の雨で川の水量も多くラフティング日和でした!

川のほとりに着くと、ガイドさんから安全講習を受けます。
パドルの持ち方や漕ぎ方、ラフティングボートから落ちてしまった時の対処、ガイドさんのかけ声でとる姿勢など、事前にしっかりと説明と確認をしてくれました。

いよいよラフティングボートに乗り込みます!

スリル満点!大歩危・小歩危の激流を下る冒険体験


ラフティングボートに乗り込み、教えてもらった漕ぎ方で進んでいきます。

早速、ちょっとした瀬(流れが早く、水深が浅い場所)を通り、ガイドさんの指示で全員がパドルを掲げて「イェーイ!」とかけ声を上げました!
ラフティングはチームビルディングに使われる事もあるそうですが、納得です。
1つの事にチームで向かう一体感が得られますし、誰か1人が欠けてはボートは上手く進みません。
One for all,All for one(1人はみんなのために、みんなは1つの目標のために)」を実感できます。

流れが緩やかになった所で、「今日はここ大歩危から小歩危までの約4kmを1時間ぐらい、四国ライオンアドベンチャーのノーマルコースです」「川の水温は16~17℃かな、サウナの水風呂ぐらいですね」とガイドさんや同行スタッフさんが話してくれました。
4kmを1時間ほどということは、人が歩く速度と同じくらいです。ラフティングはとても速いようなイメージがありましたが
、意外とゆっくり進みます。


途中、沢を通り過ぎました。
ラフティングでないと見られない景色をたくさん見られるのが醍醐味の1つ!
上から見下ろす渓谷ももちろん素晴らしいですが、目の前に迫る程に近い所から見上げる渓谷の迫力も圧巻です。

流れが緩やかな所は静かなので鳥の鳴き声が聞こえたり、川の渦が見られたり、大歩危峡のV字の渓谷美を楽しめます。

鉄橋の瀬にきました!
自分が激流に翻弄される木の葉になったような感覚になります!レールのない自然のダイナミックなアクティビティは「波に揺蕩う一艘の舟はまるで人生のようだ」と人生観までも変わりそうです。

二段の瀬では波を越えるふわっとした感覚がきたと思ったら、ガクッと下がってまた飛沫と共に波の連続!目まぐるしい予測不能な動きが、楽しくなってきます!

「これを競技でやってる選手たち凄いな!?」と知り合いのラフティング選手の方々に改めて尊敬の念を抱きました。

慣れてくると、「ザーッ」「ゴーッ」と聞こえてくる音で「そろそろ瀬がくるぞ」と分かってきます。

ラフティングボートの上でゲーム!?川遊びとアクティビティ体験


流れが緩やかな所で、ガイドさんが「ここは深いからボートから川に入っても大丈夫」と言ってくれたので、入ってみました。
水風呂ぐらいの言葉通り水はひんやりと気持ちが良かったですが、ウェットスーツのお陰でしょうね。
ライフジャケットの浮力があるので、足が届かなくても不安にはなりません。
ボートから離れ過ぎないようにと安全講習で聞いたラッコの姿勢をとっていましたが、「流れがある場所じゃないからラッコじゃなくてもいいよ」と言われてしまいました。
夏場はボートの上にいると暑くなるので、泳げる場所ではずっと泳いでいる人もいるそうです。

また、ガイドさんが「ゲームしますか?」と持ちかけてくれ、「ボートの縁に立って1mジャンプ!」と言われましたが、まずボートの縁に中々立てません!体幹が弱いのが露わになってしまいました!
それでも何とか立ち上がり、気持ちは1mジャンプしましたが、実際には数㎝だったと思われます…。

「ボートの縁に立って、右足を左足の前にかけて」と足で4の字の形を作るというゲームもしましたが、また大騒ぎです。
片足では上手く立てず、バランスを崩してボートの中に倒れこんでしまいました。

滝のように水が流れ落ちている所では滝行よろしく滝に打たれたり、岩から飛び込んだりの川遊びの提案をしてくれます。
やった事のない事をやってみる、冒険の真髄です!全力で臨んで取り組んだ方がより楽しめます!

ガイドさんが先導して岩の先端まで連れて行ってくれ、高い方か少し低い方かを選び、飛び込む際の注意点(足から飛び込む、バンザイなどはせずに腕は胸の前)を教えてくれたら、スリー・トゥー・ワン・GO!!
躊躇っていては足が竦んでしまいかねません、度胸でジャンプ!
フッと体が軽くなったかと思ったら、自由落下を味わう間もなく、次の瞬間にはもう川の中でした!
「案ずるより産むが易し」の言葉を自分で実証した気分です。あれこれ心配するよりも、思い切って実際に行動したら案外うまくいくものですね。
ガイドさんが戻ってくるのを待っていたら、何とガイドさんは筆者が飛び込んだ位置からバク宙でダイブ!
ラフティング愛好家って、バク宙できるんですか!?きっとこのガイドさんだけですね。

小歩危峡に近付いてくると、以前の特集記事でレンタサイクルで行った小歩危展望台が見えてきました。(記事はこちら)


白川橋に着いたらゴールです!
橋の下ではスタッフさんが待機してくれ、車で四国ライオンアドベンチャーまで戻ります。

ノーマルコースはここまでですが、ここから更に4km、合計8kmの大歩危・小歩危峡の全てを満喫できる『ロングコース』や、激流の最も激しい区間のみへの挑戦を体験できる『アドレナリンコース』などのコースを選択できます。

大歩危・小歩危峡ラフティングの魅力


同行スタッフさんが何度も「小歩危最高!」と言っていたのが印象的でした。この大歩危・小歩危峡に魅了されたのが伝わります。

川の上を滑るように移動するのは気持ちが良いですし、大歩危・小歩危峡の渓谷の景勝と、急流という自然が作り出したダイナミックさの両方を楽しめます。
また、自分でコントロールできない非日常の体験は自然と遊んでるというよりも、自然に遊んでもらってるという気持ちを呼び起こされます。

大人になってからは水遊びをする事ってないですよね?童心に戻って「大人の水遊び」、いかがですか?

夏季の予約は既に始まっているので、夏休みやお盆休みにラフティングの計画を立てるなら、早めの事前予約をおすすめします。
実はラフティングは3月末~11月末頃まで楽しめます。
四季折々の大歩危・小歩危峡は、どの季節も甲乙つけがたい魅力があります。

四国ライオンアドベンチャーの料金・詳細情報

今回体験させていただいた四国ライオンアドベンチャーは、創業30年以上の歴史あるアウトドアカンパニー。全国から集まった経験豊富なガイドさんたちと共に、吉野川の自然を全身で楽しむことができます。

なお、吉野川沿いには他にも多くのラフティング会社が点在しており、それぞれに特色あるツアーが開催されています。ご自身の希望や旅程に合わせて選んでみるのもおすすめです。

以下に、四国ライオンアドベンチャーの料金や基本情報をまとめました。ご予約や詳細確認の際の参考にしてください。

📍 所在地・集合場所
集合場所は、徳島県三好市にある「River Station WEST-WEST(ウエストウエスト)」内にあります。
住所:〒779‑5451 徳島県三好市山城町西宇1468‑1
井川池田ICから車で約30分ほどの距離です。


🛶 ツアー料金(おひとり・税込/別途管理費500円) ※2025年6月現在

コース開催期間ローシーズンノーマルシーズンハイシーズン
ノーマル(半日)3月29日〜11月30日¥5,000¥6,000¥7,000
ロング(1日)同上¥8,000¥10,000¥12,000
アドレナリン同上¥5,000¥6,000¥7,000

👨‍👩‍👧‍👦 川遊び・ラフトボート体験
小さなお子さま(2歳〜)やご家族にも人気のアクティビティです。

  • 料金:お一人 ¥2,200(年齢問わず)

  • 愛犬と一緒の参加もOK!(犬1頭につき ¥1,200)


🧳 含まれるもの・持ち物について
《ツアー料金に含まれるもの》
ウェットスーツ、ライフジャケット、ヘルメット、パドル、リバーシューズ など
《持っていくと安心なもの》
水着、タオル、着替え、日焼け止め、メガネバンドや替えのコンタクトレンズ など


📅 予約とキャンセルポリシー

  • 開催期間:2025年3月29日〜11月30日(事前予約制)

  • 集合時間の一例:半日ツアーは9:00集合、ロングツアーは12:00集合など

  • キャンセル料(お客様都合の場合)
     ・6〜2日前:30%
     ・前日:50%
     ・当日:100%
    ※荒天や主催者判断による中止の場合は全額返金されます。


🌐 詳細・ご予約は公式サイトへ
▶︎ 四国ライオンアドベンチャー公式サイト

今回体験レポートを執筆する際の動画が三好市観光協会YouTubeチャンネルにて公開されております。こちらも是非ご覧ください。

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