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2025.01.10

日本酒の新たな魅力を世界へ。三好の老舗蔵元「三芳菊」の挑戦「Japan Tasting Selection2024」

 

日本酒の世界への挑戦

2024年10月12日~13日、CreativePocket株式会社の協力を得て、株式会社Fibonacci主催の「Japan Tasting Selection2024」がニューヨーク・ブルックリンで開催されました。

 

開催地は、インダストリーシティーという、日本文化に触れる場として有名な観光地です。本イベントは、日本酒の魅力を深く体験してもらうことを目的とし、日本全国から集まった7つの酒蔵が出展して大成功を収めました。

 

伝統産業の未来

多くの伝統ある蔵元を抱える日本酒業界は、国内消費量の減少や後継者不足といった課題に直面しています。高齢化やライフスタイルの変化に伴い国内需要が縮小する一方で、多くの酒蔵が経営難に苦しんでいるのが現状です。こうした状況を受けて、海外市場に進出し、新たな市場開拓やブランド強化を図る酒蔵も増えてきました。

 

本イベントを通じて、日本酒の魅力を世界に広めるとともに、若い世代や広範な消費者に向けたアプローチを強化し、「挑戦する酒蔵」としての姿勢を示すことができました。

 

気になるニューヨーカーからの評価は?

シャンパンやワインとは異なる特徴を持つ日本酒ですが、アメリカ市場で特に注目を集めたのは、美しいラベルデザインと、果実のようにフルーティーな味わいを持つ純米大吟醸酒でした。熟成された日本酒も出品され、「日本酒は日本食と一緒に楽しむもの」という枠を超えた新しい飲み方の提案として、大きな反響を呼びました。

また、ニューヨーカーからはスパークリング日本酒に対する肯定的な意見が多く寄せられました。その炭酸の爽快感と華やかな風味は、多様な料理シーンでの活躍が期待され、寿司や焼き鳥以外の場面でも楽しめる可能性を示しています。

 

徳島の地酒「三芳菊酒造」について知る

三芳菊酒造は、1903年(明治36年)に創業し、徳島県三好市で伝統を守り続ける酒蔵です。原料米には徳島県産の「山田錦」を中心に使用し、仕込み水には吉野川の伏流水である松尾川の湧水を採用するなど、地元の素材にこだわった日本酒造りを行っています。

 

従来の枠にとらわれず、酒造りの可能性を追求しているのも三芳菊酒造の特徴です。醸造中に音楽を聞かせるなど、ユニークなアプローチを行い、「レールの上を歩くのではなく、ワイルドサイドを歩く。」というモットーのもと、常識にとらわれない理念を掲げています。唯一無二の日本酒づくりを目指し、革新的な挑戦を続けています。

 

そんな三芳菊の日本酒は、日本酒が苦手な人でも楽しめるよう工夫されており、初めて口にしたお客さまからは「これが日本酒?」という驚きの声が上がるほど、他の日本酒とは異なるテイストが魅力です。

また、ラベルデザインにも強いこだわりがあり、まるでミュージックCDをジャケ買いするようなワクワク感を提供しています。世界でも目を引く、日本酒らしくない独創的なラベルデザインは、「三芳菊」らしさを象徴する一つのメッセージとなっています。

 

三芳菊酒造の新たな取り組み

三芳菊酒造は、SBI事業承継ファンドからの出資を受け、老朽化していた設備を一新。これにより、生産体制を強化し、輸出を含めた新たな販売先の開拓を進めています。また、富士通とのコラボレーションによる革新的なお酒の開発にも着手し、従来の枠にとらわれない取り組みを推進中です。さらに、蔵の改造を行い、宿泊施設を併設した「酒蔵ツーリズム」を実現することで、日本酒の魅力を体験できる新たな観光の形を提供しています。

 

三芳菊の輸出先~積極的な海外への取り組み~

三芳菊酒造の現在の輸出先は、シンガポール、台湾、中国、韓国、オーストラリア、タイ、ベトナム、アメリカなど、アジアからオセアニア、北米まで多岐にわたります。輸出活動に伴い、日本文化やサブカルチャーとの融和を図る取り組みとして、動画配信を開始する予定です。2023年11月には、日本の音楽を中心としたDJイベントを開催し、好評を博しました。今後もこのようなイベントを定期的に実施していきたいと考えています。

 

さらに、アメリカでは2024年9月頃にポートランドのコンベンションホールで、日本酒と音楽をテーマにしたイベントを開催する予定です。これにより、日本酒の魅力だけでなく、日本文化全体を海外に発信する取り組みを進めています。

 

これからも三芳菊は挑戦の手を止めません。是非一度、三好の老舗が作る日本酒を味わってみてはいかがでしょうか?

 

<会社概要>

三芳菊酒造株式会社

〒778-0003 徳島県三好市池田町サラダ1661

Instagram:https://www.instagram.com/miyoshikiku/

 

 

インバウンド需要と日本酒ファンの拡大

「Japan Tasting Selection 2024」では、来場者から「日本に旅行した際に日本酒の豊かさを知った」という声が多く寄せられ、日本へのインバウンド旅行をきっかけに日本酒に親しむ海外のファン層が増えていることが明らかになりました。

 

これを機に、アメリカ市場での日本酒の裾野を広げ、「日本生まれのクラフト酒」として新たな価値を提案する取り組みを進めていきます。

 

協力・この記事に関するお問い合わせ
会社名:CreativePocket株式会社
URL:https://creative-pocket.co.jp/
問い合わせ先:mail@creativepocket.jp

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