SPECIAL
2022.05.31
全国的に見ても地方の過疎化や若手の担い手減少により田畑を管理できる人材が年々減少ししている。労働力不足になると雑草が茂り樹木が育ちやがては森となってしまう場合もある。そんな状況を改善したいと田畑の継続的な活用の為にも無駄を省いて生産効率があげやすいよもぎに注目した清水 雅文さん(46)を取材した。
日本国内では生産量が少なく生産業者も少ないよもぎに注目し、全国一の収穫量を目指し三好市の新たな名産にするべく日々思考している。ブランド名「阿波三好名産 祖谷の薬草 エメラルドよもぎ」という名前で販売しており、名称の由来はよもぎの鮮やかな緑色から”三大”宝石のエメラルドより名づけ日本”三大”秘境の祖谷にも関連づけをしているそうだ。エメラルドのようにいつまでも輝き続けられるようにと想いが込められている。
日本では道端などで見かけることのあるよもぎだが、古くから「ハーブの女王」や「万能の薬」と呼ばれてきた。その繁殖力は強く肥料や農薬を抑えれる為、一般的な野菜を作るよりも栽培がしやすく秋になると種を落とし翌年に新芽をつける。
よもぎと聞くと和菓子として売られているよもぎ餅が古くから馴染み深いが、他にもよもぎを蒸した蒸気を体に浴びるよもぎ蒸しなどでも使用されている。しかしそのほとんどは国外からの輸入品だ、国産のよもぎは圧倒的に不足していることから安心・安全な国産よもぎを普及したいと考えてており現在の生産量は年間5tにもなる。
「周りの友人と話をしていると”農業”はきつい、儲からないと言われました。」と語る清水さん。しかし実際には都会の生活に疲れた人は多く田舎ぐらしに憧れる人は多くいるそうだ。「この人々の不安を取り除けるような良いイメージ作りができれば就農者は増えるはず。また単なる”農業”としての一次産業で考えるのではなく、加工・流通・販売まで考えた第6次産業ができる仕組みづくりができれば更に就農者は増える。」と考えているそうだ。
そんな清水さんの今後の活動は、就労継続支援B型作業所の方とよもぎの生産作業を共に行い、幅広い層の方の就労や生きがいづくりの場を生み出したいとのこと。更に地域高齢者の方との連携も深めて雇用も生み出して「農福連携」を行い地域に貢献したいと考えていると熱く語ってくれた。近い将来には清水さんの活動を見た移住希望者が徳島県三好市で増えるかもしれない。こうした近年注目が集まっている持続可能な開発目標(SDGs)が、よりよい未来を形成していくことだろう。
現在一般販売は行っていないが、三好市ふるさと納税返礼品にて購入、または直接お問い合わせすると購入可能だ。
青空よもぎの「しみず」【サイトURL】
〒771-2304徳島県三好市三野町芝生874-3
TEL:090-5888-5938