徳島県西部の郷土料理『ひらら焼き』をご存知ですか？

「ひらら」とは「平たい石」の意味で、吉野川で捕れるアメゴやアユを、河原にある平らな石の上にのせて、味噌で土手を作り、野菜や豆腐、こんにゃくなどと一緒に焼く料理です。

地元では広く知られている郷土料理ではありますが、「ひらら」の調達から、焚火で長時間加熱必要があり、また、大量の味噌や具の用意など、非常に手間ひまがかかるため、地元民でもなかなか食べられない、いわば幻の郷土料理とも言われています。

その『ひらら焼き』を、三好市交流拠点施設『真鍋屋』内、MINDE KITCHEN（ミンデキッチン）で気軽に体験できるのです。

そこで、実際に体験してきました。

最初のセットは、こんな感じ。

吉野川のアメゴ、祖谷豆腐、ゴウシュウイモ、手作りコンニャクなど、土地の味がずらり。この日は、特別に祖谷地美栄のイノシシ肉もありました。その他、キノコや野菜、鶏肉など、盛りだくさんです。

このほかに、ご飯、汁物、サラダ、野菜おかず２品が一通りのセット。

ここで使用するのが、一人用のスキレット（鉄製フライパン）です。まさに、一人鍋状態。

まずは、味噌をスキレットのふちに塗りつけて、その中に具材を入れていきます。焦げ付き防止として、だしを少々。あとは、火にかけてグツグツするのを待つだけ。

ちなみに、味噌はオリジナルで、地元の味噌をベースに甜面醤や酒、すりごまなどブレンドしているとのこと。

そろそろ食べごろです。味噌の味はまろやかで、とても食べやすい。具の種類もたくさんで、食べ飽きません。ご飯にもぴったりの味わいです。アメゴやイノシシからも旨味が出て、どんどんおいしくなります。

具を食べ終わってもお楽しみがあります。

スキレットに残った味噌に、ご飯とだしを加えて煮込んでおじやに！お好みでチーズを加えれば、リゾット風に！　もう、お腹パンパン。

ちなみに、オプションとして、三好の地酒飲み比べセット（＋２，０００円）が用意されていて、『今小町』、『芳水』、『三芳菊』、各酒蔵のお酒が１種ずつ、３種類の飲み比べを一緒に楽しむこともできます。

見たこと聞いたことはあっても、なかなか体験できない『ひらら焼き』が、こんなに手軽に、しかも街中で食べられるなんて。さらに、自分で調理する楽しみもあり、味もボリュームも満足。これは、ぜひ他県の人たちにも体験していただきたい。そして、こちらの体験をもとに、いつかは、吉野川を眺めながら本格的な『ひらら焼き』にもチャレンジしてもらたらいいですね。

体験には事前予約が必要です。
予約方法は、MINDE KITCHENへのTEL、または、『にし阿波～剣山・吉野川観光圏』（https://nishi-awa.jp/）サイトから。

『ひらら焼きワークショップ』概要
価格：２，０００円（税込）　内容／ひらら焼きセット、ご飯、汁物、野菜おかず２品、サラダ
三好の地酒飲み比べ　＋１，０００円
ドリンク各種　＋２７０円から
実施店舗：MINDE KITCHEN（ミンデキッチン）
住所：徳島県三好市池田町マチ２２２６－３－１
TEL：０９０－７６２９－３０００
営業時間：１１：００～１８：００
定休日：火曜日
HP：https://minde.jp/