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2023.02.17
知る人ぞ知る隠れた酒処である徳島県三好市は「四国の灘」とも呼ばれ歴史的・文化的にも優れた酒蔵の集積があります。これを地域振興に活かそうと四国の銘酒を一堂に集結した「地酒試飲会」と、長い歴史を誇る地元酒蔵の「酒蔵開放」からなる広域交流イベントとして平成12年(2000年)2月19日に「第一回四国酒まつり」が始まりました。
お酒好きにはたまらないイベントとして注目され、なかなか市場には出回らない幻の逸品も出品されることから、毎年参加する方や四国のみならず他県からの参加者も年々増え、民間旅行会社による協賛ツアーが催されたりJR四国が臨時列車を運行するなど、一大イベントとして成長しました。
しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、延期や中止を余儀なくされオンラインでの開催をするなど、何とか開催できる方法を模索してきた四国酒まつりですが、今年は4年ぶりに本来の形で開催される事が決定しました!!
酒まつりの開催に伴い、三好市池田町内にある酒蔵も解放され酒蔵見学、試飲、日本酒の販売が行われます。
まるごと三好観光ポータルメディアでは、4年ぶりの開催に向けて酒蔵にインタビューを行いました。
明治時代に創業された三芳菊酒造さんは、蔵元としては現在5代目ですが、元々は江戸時代に入国した武士の家系で、武士としては15代目にあたるそうです。
事務所に隣接した武家門は三好市指定文化財となっており、主屋の一部玄関等は幕末期に建て直されたもので武家屋敷の名残が見られます。
名所旧跡やレトロ建築好きは、建物にも注目です!
「地元にあるものを盛り立てよう、という気持ちで第1回目の酒まつりからずっと参加しています」と話すのは代表取締役で杜氏でもある馬宮 亮一郎さん。
「酒まつりの盛り上がりは、阿波おどりに匹敵するのではと個人的に思っています」と酒まつりへの思いを語ってくれました。
三芳菊酒造さんは、三好市池田総合体育館で行われる試飲会場には2銘柄を出品し、前日搾りのお酒を出す予定です。
「日本酒の常識や古い考えに捉われない」を理念とし、業種を超えたコラボレーションにも積極的で、オンキヨー株式会社(大阪府東大阪市)と共同開発したモーツァルトの楽曲を聞かせた加振酒は大いに話題になりました。
また、三好共創ベースキャンプの有志と共に作ったお酒は、三好市のふるさと納税返礼品にも選ばれるなど、三好市への想いがお酒作りに込められています。
音楽好きという事もあり、「レコードやCDのジャケ買いをするように、お酒のジャケ買いがあっても良いんじゃない」との思いから、個性的だったりインパクトのあるラベルにもこだわっています。
ジャケ買いで買った物が自分の好みとピッタリだった時、思わずニヤリとしてしまいますね、その感覚をお酒でも楽しめます!
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三好菊の酒蔵開放では、カップ酒も含め20種類程を出す予定で、試飲と販売が行われます。
「こちら(酒蔵開放)をメインで来る人もいるぐらいなんですよ。ちゃんと数えた事はないけど、2,000人以上は来てくれてるんじゃないかな」と笑顔で話してくれました。
酒蔵開放当日には、三芳菊酒造の向かいにある「カフェバー&ホテルココクロス」とタッグを組んでミニマルシェも開催する予定だそうです!
6~7店舗が出店する予定で、池田高校生が栽培した野菜の販売もあります。
お酒の名前にもなっている3人の娘さん達が手伝いに来てくれるそうで、嬉しそうなお顔は子煩悩なお父さんそのもの。
馬宮さんは、「お酒の美味しさは麹由来なんです、麹の美味しさがお酒の美味しさになる」と語ってくれました。「こちら(酒蔵)でお酒作りの説明をしたりするので、当日はずっと酒蔵にいます。是非、会いに来てください」と酒まつりが待ち遠しい様子でした。
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【詳細情報】
三芳菊酒造株式会社
〒778-0003 徳島県三好市池田町サラダ1661
TEL:0883-72-0053
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